NY市場 1ドル=141円台前半まで値上がり 米長期金利低下で

10日のニューヨーク外国為替市場は、アメリカの長期金利が低下したことを受け、日米の金利差が拡大することへの懸念が和らいでドル売り円買いの動きが出て、円相場は一時1ドル=141円台前半まで値上がりしました。

10日のニューヨーク外国為替市場では円相場は一時1ドル=141円台前半まで値上がりしました。

このところ上昇傾向にあったアメリカの長期金利が低下したことを受け、日米の金利差が拡大することへの懸念が和らいでドル売り円買いの動きが出ました。

外国為替市場では円相場が先月30日におよそ7か月ぶりに1ドル=145円台をつけるなどこのところ急速に円安が進んでいましたが、円が買い戻されています。

市場関係者は「アメリカでは先週7日に就業者数の伸びが市場予想を下回ったため、金融引き締めの長期化への懸念が後退して円が買い戻されたが、その動きが継続している。ただ12日に発表されるアメリカの消費者物価指数の内容によっては、円が再び売られると警戒する投資家も多く、円安に歯止めがかかるかはまだ見通せない」と話しています。