“プーチン大統領がプリゴジン氏と先月会談” ロシア大統領府

ロシア大統領府はプーチン大統領が武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏と先月下旬に会談していたことを明らかにしました。プーチン大統領としては反乱は収束し国内は安定しているとアピールするねらいもあるとみられます。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は10日、記者団に対し、プーチン大統領が武装反乱を起こしたワグネルの代表プリゴジン氏と先月29日、首都モスクワのクレムリンで会談していたことを明らかにしました。

ペスコフ報道官によりますと会談は、プーチン大統領が招き、プリゴジン氏を含むワグネルの35人の指揮官らと3時間近く行われたとしています。

そしてプーチン大統領は、ウクライナへの軍事侵攻でのワグネルの活動や、先月24日にかけて起きた武装反乱についてみずからの見解を示したうえで「彼らの説明に耳を傾け、今後の戦闘での雇用について選択肢を提供した」としていて、ワグネルの戦闘員を兵士として契約することなどについて意見を交わしたとみられます。

またペスコフ報道官は、プリゴジン氏らが「自分たちが大統領の揺るぎない支持者であり、祖国のために戦い続ける用意があると強調した」と説明しています。

プーチン大統領が、武装反乱のあと、プリゴジン氏と会談したことが明らかになったのは初めてです。

プーチン大統領としては反乱は収束し、国内は安定しているとアピールするねらいもあるとみられ、今後、プリゴジン氏に対しどのような処遇を行うのかが焦点となります。