大相撲 名古屋場所2日目 横綱 照ノ富士に早くも土

大相撲名古屋場所は2場所連続優勝を目指す横綱 照ノ富士が、前頭筆頭の錦木に敗れ、2日目で早くも土がつきました。大関昇進がかかる豊昇龍、大栄翔、若元春の関脇3人は、そろって2連勝としました。

大相撲名古屋場所は2日目の10日、大関2人が初日から休場となる中、2場所連続優勝を目指す横綱 照ノ富士が前頭筆頭の錦木と対戦しました。

照ノ富士はもろ差しに来た錦木の腕を抱え込もうとしましたが土俵際ですくい投げで敗れ、2日目にして早くも土がつきました。

32歳の錦木は平成31年初場所で鶴竜に勝って以来、4年ぶり2回目の金星です。

また、大関昇進がかかる関脇3人のうち、豊昇龍は大関経験者の正代に対し、力強いのど輪から前に攻めて最後は寄り切りました。

また、大栄翔は大関経験者の御嶽海に得意の突き押しで突き倒し、若元春は翔猿を得意の左四つに組み止め、寄り切りで勝ちました。

関脇3人は、そろって2連勝としました。

幕内の結果

幕内の取組の結果です。

▽新入幕の伯桜鵬は十両の輝に「寄り切り」で勝って2連勝としました。
19歳の伯桜鵬は「突っ張りが強い相手だったので落ち着いていこうという意識だった。自分のやるべきことをしっかりやるという意識なので 幕内という大舞台に変わったがやるべきことは一緒だと思う」と淡々と振り返りました。そして名古屋名物を食べたか問われた時だけ「ひつまぶし、うなぎがおいしかった」とほおを緩めていました。

▽武将山に碧山は碧山が「突き落とし」。

▽遠藤に竜電は遠藤が「寄り切り」。

▽新入幕の湘南乃海は宝富士に「小手投げ」で勝って2連勝です。
湘南乃海は「あしたも頑張る」と短く述べました。豪ノ山は「立ち合いで足が出なかった。そこはあしたから切り替えていきたい。自分の相撲を取れれば大丈夫。そこだけ徹底していきたい」とはきはきと話していました。ほかの新入幕の2人も白星を伸ばしたことを問われると「2人に関わらず、誰にも負けたくない」と話していました。

▽琴勝峰に大翔鵬は琴勝峰が「寄り切り」。

▽新入幕の豪ノ山に千代翔馬は豪ノ山が「はたき込み」。

新入幕の3人は10日もそろって勝ちました。

▽剣翔に琴恵光は琴恵光が「寄り切り」。

▽妙義龍に金峰山は金峰山が「寄り倒し」。

▽北勝富士に隆の勝は北勝富士が「はたき込み」。

▽錦富士に佐田の海は錦富士が「突き落とし」。

▽玉鷲に高安は高安が「押し出し」。

▽王鵬に北青鵬は行司軍配差し違えとなって王鵬が「小手投げ」で勝ちました。

身長1メートル90センチの王鵬は2メートルを超える北青鵬との3分を超える相撲を制して初白星を挙げ「よく辛抱できた。自分から呼び込まないよう、根性負けしないようにずっと力を入れていた。長い相撲を取って負けるくらいなら勝った方がいい」と充実した様子でした。そして「自分より大きな相手はそうそういないので、何をしていいかわからなかったが止まったらだめ、なんとかしなきゃという意識だった」と話していました。

▽阿武咲に平戸海は阿武咲が「突き落とし」。

▽宇良に朝乃山は朝乃山が「上手投げ」で勝って、2日目に今場所の初白星を挙げました。
大関経験者の朝乃山は宇良に勝って初白星を挙げ「相手は土俵際にしぶといイメージがあったが怖がらずに前に出た。とりあえず1勝できたのでここから連勝したい」とほっとした様子でした。

▽明生に琴ノ若は明生が「寄り切り」。

▽阿炎に翠富士は阿炎が「押し倒し」。

▽正代に豊昇龍は豊昇龍が「寄り切り」。
豊昇龍は「しっかり集中できているのがよかったと思う。1日一番と思ってやっているのでこの気持ちで最後まで頑張りたい」と冷静に話していました。

▽若元春に翔猿は若元春が「寄り切り」。
若元春は「集中力はいい感じだが、今場所も特に星の並びは意識していない。連勝しているからといって高ぶらないように落ち着いて地に足をつけてしっかりと自分の相撲を取りきることだけを考えたい」と落ち着いて話していました。

▽大栄翔に御嶽海は大栄翔が「突き出し」。
大栄翔は「しっかり当たれて手を伸ばしての攻めが出来たのでこの2日間はいいかなと思う。きょうは立ち合いから伸びてのど輪が入ってよかったが、もうちょっと回転よく突いて攻めたい」と話していました。

▽錦木に横綱 照ノ富士は錦木が「すくい投げ」で勝ちました。
錦木は4年ぶりの金星に「うれしい。もろ差しが入ればいいと思っていて、入れたのでそのまま組んでいこうと思った。流れで投げられた。このまま白星をつなげて、勝ち越しを目指して頑張りたい」と笑顔で喜んでいました。