ロシア軍 ゲラシモフ参謀総長が公の場に 武装反乱以降初

ロシア国防省は、武装反乱を起こしたプリゴジン氏との確執が深まったロシア軍のゲラシモフ参謀総長が公の場に姿を見せた映像を公開しました。ウクライナへの軍事侵攻の総司令官として引き続き指揮をとることを強調したものとみられます。

ロシア国防省が10日、公開したのはゲラシモフ参謀総長が、軍幹部との会議に臨み、戦況について報告を受け対応を指示したとする映像です。

ゲラシモフ氏は、ショイグ国防相とともに、民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏との確執が深まり、プリゴジン氏による武装反乱につながったとされ、ゲラシモフ氏の処遇も注目されていました。

ロシアのメディアは、武装反乱以降、ゲラシモフ氏が公の場に姿を見せたのは初めてだと伝え、国防省としては、ゲラシモフ氏が軍事侵攻の総司令官として引き続き指揮をとることを強調したものとみられます。

一方、ウクライナ軍は、反転攻勢を続けています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は9日、東部ドネツク州のバフムトなど少なくとも3つの前線で反撃作戦を実施したと指摘しました。

また、11日からNATO=北大西洋条約機構の首脳会議が開かれますが、ウクライナとしてはさらなる軍事支援を訴えています。

ゼレンスキー大統領は、アメリカABCテレビのインタビューで、NATOの首脳会議に触れ「すべての同盟国によってウクライナへの支援の約束がなされるだろう」と述べ、確実な支援を訴えたい考えです。