ピッチクロック 導入可否含め検討を指示 プロ野球オーナー会議

プロ野球のオーナー会議が開かれ、今シーズン、大リーグで導入されている投球間の時間を制限する「ピッチクロック」について、導入の可否も含めてNPB=日本野球機構などにルールの検討を始めるよう指示しました。

これはオーナー会議の議長を務めた西武の後藤高志オーナーが、会議のあとの会見で明らかにしました。

大リーグでは、今シーズンから試合時間の短縮を目指し、ピッチャーの投球間などの時間を制限する「ピッチクロック」を導入し、先月時点で1試合の平均時間は昨シーズンの3時間3分から2時間36分に短くなるなど効果が表れています。

オーナー会議では「ピッチクロック」について、プロ野球での導入の可否も含めてルールの検討を始めるよう、NPBなどに指示したことを明らかにしました。

後藤オーナーは「オーナーそれぞれ意見はお持ちだと思うが、検討を開始することについて異論は一切なかった。野球のファンではない方々は試合時間の長さが観戦にあたってネックになっていることは間違いない。試合時間をいたずらに長くすることではなくて、短くするというのはプロ野球界としてやっていくべきだ」と話しました。

現時点で導入の可否を決定するめどは設けていないと言うことですが、後藤オーナーは「2026年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで導入されるかどうかは現時点決まっていないが、念頭に置く必要もあるので、きちんと検討を始めるという意義は十分ある」と話しました。