新東京税関長に源新英明氏 “密輸急増で水際の取締り強化”

東京や千葉などを管轄する東京税関の新しい税関長に就任した源新英明氏が記者会見し、新型コロナウイルスによる入国制限の緩和以降、航空機の手荷物などに隠して違法薬物を密輸するケースが急増しているとして、水際での取締りを強化していく考えを示しました。

源新税関長は岩手県出身の58歳。

財務省関税局審議官や横浜税関長などを経て、今月4日付けで東京税関の税関長に就任しました。

10日に開かれた就任会見で、源新税関長は、去年10月に新型コロナウイルスによる入国制限が大幅に緩和されて以降、航空機の手荷物などに隠して違法薬物を密輸するケースが急増していると説明しました。

そのうえで「密輸の手口の巧妙化も進むなど深刻な状況が続いている。きぜんとした態度で取締りに臨み、国民の安全、安心に貢献したい」と述べ、水際での取締りを強化していく考えを示しました。

また東京税関について、「成田と羽田という二大空港に加え、日本一のコンテナ取扱量を誇る東京港があり、日本の税関行政をリードする税関だと思う」としたうえで、「職責の重さに身の引き締まる思いだが、全力で仕事に取り組んでいきたい」と述べました。