岸田首相 韓国と首脳会談へ 原発処理水放出に理解求める考え

岸田総理大臣は、今週リトアニアで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議への出席にあわせて韓国のユン・ソンニョル大統領と首脳会談を行う方向となりました。

岸田総理大臣は、11日から14日までの日程でリトアニアやベルギーなどを訪れ、このうちリトアニアではNATOの首脳会議にパートナー国として出席する予定です。

これに関連して松野官房長官は記者会見で「滞在中、韓国などと2国間会談を実施する方向で調整中だ」と述べ、日本と同じくNATO首脳会議に出席する韓国のユン・ソンニョル大統領と首脳会談を行う方向で調整を進めていることを明らかにしました。

会談で岸田総理大臣は、福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて、夏ごろまでに海に放出する計画について、国際的な安全基準に合致していると結論づけるIAEA=国際原子力機関の報告書を踏まえ、安全性の確保や風評対策を徹底していくことを伝え、理解を求めたい考えです。

また、日韓関係の改善の流れをいっそう確かなものにしていくため、経済や安全保障協力の進展に向けて認識の共有を図るほか、北朝鮮情勢をめぐっても意見を交わす見通しです。