東京 浅草 夏の風物詩「ほおずき市」 大勢の人でにぎわう

東京の下町に本格的な夏の訪れを告げる浅草の「ほおずき市」が9日から始まり、大勢の人でにぎわっています。

「ほおずき市」は、台東区の浅草寺で200年以上前の江戸時代から親しまれている浅草の夏の風物詩です。

浅草寺の境内にはおよそ80軒の露店が並び、赤く熟した実や朱色に色づき始めた緑の実がついた高さ1メートルほどのほおずきの鉢植えが、1鉢2500円で販売されています。

9日と10日は、参拝すると生涯を通じて無病息災の御利益があるとされ、訪れた人たちは寺に参ったあと気に入ったほおずきを買い求めていました。

浅草寺のほおずき市は、新型コロナの影響で3年前とおととしは中止になりましたが、去年から再開され寺によりますと、ことしは去年に比べても参拝者が大幅に増え、外国人観光客の数もコロナ前とほぼ変わらないということです。

家族で訪れた30代の女性は「ほおずき市には初めて来ました。にぎわいが戻ってきていてうれしいです」と話していました。

また、60代の男性は「ほおずき市には毎年来ています。『孫が健やかに育ってほしい』という願いを込めてほおずきを買いました」と話していました。

浅草のほおずき市は、10日も浅草寺で開かれます。