大雨 各地の被害まとめ 島根 車が川に転落 男性行方不明

活発な前線の影響で、九州や中国地方には発達した雨雲が流れ込み、局地的に非常に激しい雨が降っています。この大雨による各地の被害状況について、随時更新でお伝えします。

島根 出雲 川に転落した車引き揚げ 男性行方不明

警察と消防によりますと、8日午後3時半ごろ島根県出雲市の伊野川で、「車が川に転落した」と、運転していた男性の家族から警察に通報がありました。

車は川の下流に流され、9日午前11時すぎに警察と消防が車を引き揚げましたが、車内に人はおらず、周辺を捜索しましたが運転していた男性の行方が分かっていません。

警察と消防は捜索を続けていましたが、9日夕方でいったん打ち切り、10日の午前中に再開することにしています。

島根 大田 のり面崩れ断水 給水所設置

大雨の影響で、島根県大田市の団地では近くののり面が崩れて水道管に不具合が起きたため一部で断水が続いていて、市が臨時の給水所を設けて対応にあたっています。

大田市によりますと、9日午前10時ごろ、大田市五十猛町の大浦団地の住民から「水が出ない」という連絡が市役所に寄せられました。

市が調査したところ、団地の近くののり面が崩れて水道管に不具合が起きたため、一時、84戸で断水したということです。

その後、水道管を切り替える作業を行い一部は復旧しましたが、依然として50戸で断水が続いているとして、市は9日午後3時すぎから、団地の入り口に臨時の給水所を開設しました。

給水所では、市の職員がタンクから6リットル入りの給水パックに水を入れ、訪れた住民に手渡していました。

訪れた40代の女性は「家族が多いので飲み水を確保したいと思って来ました」と話していました。

市によりますと、復旧の見通しは立っていないということで、9日は午後9時ごろまで給水所を開設し、復旧の状況によっては10日も朝から対応にあたる予定だということです。

山口 下関 山陽新幹線の高架橋近くで土砂崩れ

山口県下関市小野では大雨で山ののり面が崩れ、脇にある県道34号線に土砂が流れ込んでいました。

崩れたのり面のすぐ近くには山陽新幹線の高架橋があり、正午すぎにはJRの担当者が橋脚に被害が出ていないか確認していました。

山口 下関 土手崩れ住宅の玄関先に土砂

山口県の下関市生野町では、墓地の土手が崩れて道路がふさがれ、向かいの住宅の玄関先にまで土砂が流れ込んでいました。

近くに住む70代の男性は「朝5時前にドンという音がして、外に出てみたら土手が崩れていて、びっくりしました。誰もケガをした人がいなくてよかったです」と話していました。

福井 越前町 県道でのり面崩れ通行止め

福井県丹南土木事務所によりますと、9日午前5時20分ごろ、越前町牛越にある県道別所朝日線でのり面が崩れているとバス会社から土木事務所に連絡がありました。

のり面は22メートルにわたり崩れていて、福井県は午前5時50分から、越前町野末から牛越までのおよそ700メートルの区間を通行止めにしています。

県は大雨による影響とみていて、撤去作業を行っていますが、復旧のめどは立っていないということです。けが人はいないということです。

この区間を通行する京福バスによりますと、9日に運行する予定の上下線あわせて4本は、近くの道路を迂回して運行することにしています。

山口 下関 土砂崩れで市道通行止め 住宅浸水も

警察や消防によりますと、大雨の影響で山口県では下関市生野町で土砂崩れが発生し、市道を土砂が覆って通行止めになっています。住宅への土砂の流入はないということです。

また、下関市によりますと、日新中学校や高尾浄水場ののり面が崩れたということです。

消防によりますと、下関市内の各地で住宅が浸水する被害が出ているということですが、これまでにけが人の情報はないということです。

このほか警察によりますと、美祢市の植竹の交差点から秋吉台インターチェンジの交差点の間の県道で、冠水のおそれがあることから、通行止めが行われています。