ブラジルで恒例の「日本祭り」 伝統文化や郷土料理 楽しむ

世界最大の日系人社会があるブラジルで恒例の「日本祭り」が開かれ、各地に伝わる伝統文化や、郷土料理を紹介するコーナーが人気を集めています。

ブラジルの日系人の団体がサンパウロで毎年開いている「日本祭り」は、海外で行われている日本文化関連のイベントとしては最大規模とされています。

会場にはおよそ300のブースが並び、このうち食のコーナーでは鹿児島県人会が「鶏飯」、福井県人会が「おろしそば」を販売するなど、各地の郷土料理が紹介されました。

また郷土文化のコーナーでは、宮城県産のこけしや滋賀県産のたぬきの置物など各地に伝わる伝統工芸品などが展示され、訪れた人たちの関心を集めていました。

子どもを連れて訪れたブラジル人の女性は「息子の希望で参加したのですが、催し物がとてもすばらしく、日本の文化に魅力を感じました」と話していました。

サンパウロの日本祭りは今月9日までの3日間の日程で開かれ、主催者はことしは新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなった去年を上回る、およそ20万人の来場を見込んでいるということです。