東京 府中 虐待確認の社会福祉法人 都が施設の立ち入り検査

利用者への虐待が確認された東京 府中市の知的障害者の施設を運営する社会福祉法人について、都は施設の立ち入り検査を行い、今後、運営体制について調べることにしています。

都の立ち入り検査を受けたのは府中市にある社会福祉法人「清陽会」が運営する知的障害者の通所施設2か所とグループホーム1か所です。

この社会福祉法人では、知的障害者の通所施設で、利用者への虐待が市に認定されたほか、おととし設置された第三者委員会の調査で、法人の元副理事長がおよそ10年前から複数の利用者に対し、身体的虐待や心理的虐待を行っていたことが確認されています。

市は改善指導を行いましたが、その後も虐待が確認されたことから都は7日、法人が運営する3施設に対し立ち入り検査を行いました。

都によりますと、検査では
▽職員向けの研修を行っているかや
▽利用者への支援が適正かどうかなどを確認したほか、
施設の責任者に聞き取りも行ったということです。

施設側は「虐待の再発防止に向けて改善に取り組んでいます」と説明したということで、都は、今後施設の運営体制について詳しく調べることにしています。