大雨 各地の被害まとめ 島根 出雲 車が川に転落

活発な前線の影響で、中国地方や九州北部には発達した雨雲が流れ込み、局地的に
非常に激しい雨が降っています。この大雨による各地の被害状況について、随時更新でお伝えします。

島根 出雲市 車が川に転落 車内に男性取り残される

8日午後3時半ごろ、島根県出雲市美野町で「車が川に転落した」と運転手の家族から警察に通報がありました。

警察と消防によりますと宍道湖につながる伊野川で、車1台が川の中に転落して下流に流され、車内には男性1人が取り残されているということです。

消防によりますと、車の位置はおおむねわかっているものの川の流れが速く、二次災害のおそれがあるため救助活動ができていないということで、水の勢いが弱まるのを待って救助を始めることにしています。

島根 出雲市 4つの集落への道路で土砂崩れ 車通行できず

島根県によりますと、出雲市にある▽日御碕▽鷺浦▽猪目▽塩津の4つの集落に通じる複数の道路で土砂崩れが起きて車が通行できなくなっているということです。

出雲市が住民と連絡を取って安全を確認しており、電気や水道などのライフラインも確保できているということです。

島根 出雲市 住宅浸水で避難の住民も

大雨の影響で島根県出雲市の国富町や西郷町では地区を流れる川の水があふれ、住宅に流れ込んだり、道路が水につかったりしました。

住民は各地のコミュニティセンターに開設された避難所に身を寄せていて、このうち、市内の北部にある西田コミュニティセンターには午後2時半時点で4世帯、15人が避難していました。

地区の自治会のとりまとめ役を務め、自身も避難している西尾康弘さん(69)は「8日未明に目が覚めて外に出たら道路が冠水していました」と話していました。

西尾さんによりますとこの地区はおととしにも大雨で住宅が水につかる被害が出たということで、「まさかという印象です。今後は土砂崩れも心配なので気にかけながら避難者を受け入れていきたい」と話していました。

出雲大社付近の広い範囲が水につかる様子

8日午前9時ごろ、島根県出雲市で視聴者が撮影した画像です。

出雲大社に近い、飲食店などが並ぶ通りや店の駐車場が、広い範囲で茶色く濁った水につかっている様子が確認できます。

出雲市で線路と踏切が冠水

8日午前8時すぎ、島根県出雲市で視聴者が撮影した画像です。

市内を走るローカル鉄道、一畑電車の美談駅と大寺駅間の踏切を車で渡ろうとしたところ、茶色く濁った水が線路に流れ込み、冠水していたということです。

茶色く濁った水は近くの湯屋谷川の方から流れてきていたということです。

撮影した近くに住む10代の男性は、「この踏切はおととし7月の記録的大雨の際にも冠水した場所ですが、その時よりも水が速く流れていて流木の量も多いと感じました」と話していました。

出雲市で斜面から大量の水

8日午前8時ごろ、島根県出雲市塩津町で視聴者が撮影した映像です。道路脇の斜面から、茶色く濁った水が激しく流れ落ち、路面に広がる様子が確認できます。撮影した男性によりますと、斜面からは岩や木の枝なども落ちてきたということです。

男性は「仕事の帰りに車で走っていたら雨が非常に激しく降り、山からは滝のように大量の水が流れ出て、道路に岩や木の枝が流れ込んで驚きました。運転が不安になりました」と話していました。

出雲市の道路が冠水 茶色く濁った水

8日午前7時40分ごろ、島根県出雲市中野町で撮影された映像です。マンションの前の川が増水し、水路からあふれそうになっています。そして付近の道路が冠水し、水面を雨がたたきつけています。

撮影した男性は「朝から雨が降り続いていて、自宅前が冠水していたので、あぶないと思って撮りました。2年前に引っ越してきましたが、ここまで冠水するのは初めてです」と話していました。

新潟 佐渡市 県道で土砂崩れ けが人なし

新潟県の佐渡市消防本部によりますと、8日午前10時半ごろ佐渡市和木の県道の山側の斜面で土砂崩れが発生しているとの通報がありました。

現場は海岸沿いを走る片側1車線の県道で、斜面が長さ30メートルほどの大きさで崩れ落ち倒木や土砂が一時2車線をふさぎました。土砂崩れに巻き込まれた車や人はおらず、けが人はいないということです。

現場の近くに住む女性は「以前もこのあたりの斜面が崩れたことがあり、非常に危ないと思います」と話していました。