日本とASEANの友好協力関係50年 元留学生“関係強化に貢献”

日本とASEAN=東南アジア諸国連合の友好協力関係が50年となることし、日本に留学した経験があるASEAN各国の元留学生たちがインドネシアで会合を開き、今後も日本との関係強化に貢献していくことを確認しました。

ASEAN10か国から日本に留学した経験のある元留学生の人たちは数年に1度、会合を開いていて、ことしはインドネシアの首都ジャカルタにおよそ140人が集いました。

はじめに実行委員長を務め、関西地方で経営工学などを学んだヘル・サントソさんが「日本で奨学金をもらった恩返しをするため、今度は私たちが奨学金を集めて日本に学生を送り出したい」と日本語であいさつしました。

元留学生の中には各国の経済界や政界で活躍し、日本の政府や企業とのパイプ役を果たしている人も多く総会では、代表が国連が定める持続可能な開発目標「SDGs」の達成に向けてどのように日本と協力できるかについて発表するなど、今後も日本との関係強化に貢献していくことを確認しました。

マレーシアから参加した男性は「いまは中国や韓国が存在感を高めているが、日本はものづくりなど、多くのよさがある。留学後、そのまま日本で働けるビザを与えてもらえれば、日本経済に貢献できる」と話していました。

日本学生支援機構によりますと、去年は日本の大学などで学ぶ留学生のうち、2割余りをASEAN諸国からの留学生が占めています。