米 23人死亡銃撃事件 被告に連続90回の終身刑 米メディア

アメリカ南部テキサス州で4年前メキシコ人など23人が死亡した銃撃事件で、アメリカのメディアはヘイトクライムなどの罪に問われていた24歳の被告に対して連邦地方裁判所が連続90回の終身刑を言い渡したと伝えました。

事件は2019年8月、テキサス州エルパソの大型小売店で男が銃を乱射して、メキシコ人8人を含む23人が死亡し、24歳の白人の被告が殺人とヘイトクライムなどの罪に問われていました。

起訴状によりますと、被告は事件が起きる直前に「この襲撃はヒスパニックによるテキサス侵略に対する回答だ」などとインターネットに投稿していたということです。

アメリカの複数のメディアは7日、エルパソにある連邦地方裁判所が被告に対しヘイトクライムなどの罪で連続90回の終身刑を言い渡したと伝えました。

裁判では被害者の遺族たちも出廷して被告に厳しい言葉を投げかけたのに対し、被告が笑顔でうなずくなど反抗的ともとれる態度を示していたということです。

AP通信はアメリカの犯罪史上、ヒスパニック系移民に対する最悪のヘイトクライムの一つだとしていて、被告が今後、殺人の罪についての裁判で死刑判決を受ける可能性もあると指摘しています。