円相場 1ドル=142円台前半まで値上がり 米雇用統計発表受けて

7日のニューヨーク外国為替市場ではアメリカの6月の雇用統計を受けて、金融引き締めが長期化することへの懸念が和らいだことからドル売り円買いの動きが出て、円相場は1ドル=142円台前半まで値上がりしました。

7日のニューヨーク外国為替市場ではアメリカの6月の雇用統計を受けて、発表前には1ドル=143円台前半だった円相場が1ドル=142円台前半まで1円以上、値上がりしました。

雇用統計では就業者数の伸びが市場の予想を下回っていて、インフレの収束に時間がかかり金融引き締めが長期化することへの懸念が和らいだことから、ドルを売ってこれまで売られていた円を買い戻す動きが出ました。

市場関係者は「このところ円安が急速に進んでいたこともあり、いったん円が買い戻された。ただ、先月の雇用統計で労働者の平均時給の伸び率が市場予想を上回ったことでインフレが長引くことへの警戒感は根強く、円安に歯止めがかかるかは見通せない」と話しています。