ツルハHD 香港投資ファンドからの9つの株主提案“すべて反対”

札幌市に本社があるドラッグストア大手のツルハホールディングスは、みずからが推薦する社外取締役の選任や取締役会長の廃止などを求める香港の投資ファンドからの9つの株主提案について、すべて反対することを決めたと発表しました。

ツルハホールディングスは先月、香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントから、みずからが推薦する社外取締役5人の選任や、現在いる社外取締役1人の解任、それに取締役会長の廃止などを求める株主提案を受けたと発表しています。

これらの株主提案について、ツルハホールディングスは7日に開いた取締役会ですべて反対することを決めたと発表しました。

理由については「社外取締役の総入れ替えが必要となるガバナンス上の重大な問題はない」としたうえで、現在いる社外取締役3人はこれまでの株主総会で99%を超える賛成率で選任されたなどと説明しています。

ツルハホールディングスの現在の取締役9人のうち3人が社外取締役ですが、来月10日に開催する予定の定時株主総会で、新たに社外取締役2人の選任を求めることも決めました。

ことし5月時点の大量保有報告書によりますと、オアシスはツルハホールディングスの株式の12.84%を保有していて、来月の株主総会でそれぞれの議案の採決がどうなるかが焦点です。