岸田首相 在任期間 宮沢元首相に並ぶ “期間でなく中身 大切”

岸田総理大臣は、在任期間が9日、同じ自民党の派閥の宮沢喜一元総理大臣と並ぶことについて、大切なのは期間ではなく中身だとして、先送りできない課題に一つ一つ答えを出す姿勢を大事にしたいという考えを強調しました。

おととし10月に就任した岸田総理大臣は、在任期間が9日で644日となり、同じ自民党の派閥「宏池会」の宮沢喜一元総理大臣と並びます。

これについて岸田総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し「宮沢元総理大臣はソ連が崩壊して国際社会が冷戦後の時代に突入した時に政権を担当された。今の国際社会はそれが終わりを告げる新たな転換点を迎えており、宮沢氏の時代も振り返りながら新しい時代に向けて外交を進めていきたい」と述べました。

その上で「大事なのは長さや期間ではなく中身だ。先送りできない重要な課題に一つ一つ答えを出すべく取り組む姿勢をこれからも大事にしたい」と述べました。

また、記者団から内閣改造や自民党の役員人事の時期を問われ「内閣改造や人事は、先送りできない課題に一つ一つ正面から取り組み、答えを出すという基本的な姿勢を大事にしていく上で判断すべきだと考えている。それ以上に今の時点で何も決めてはいない」と述べました。