“生成AI 積極的に活用すべき” 経済同友会 夏のセミナーで

日本経済の成長に向けた課題などを議論する経済同友会の夏のセミナーが最終日を迎え、テーマの1つとなった「生成AI」について、リスクなどを認識した上で企業のビジネスに積極的に活用すべきだという意見が相次ぎました。

長野県軽井沢町で行われた経済同友会の夏のセミナーは7日、最終日を迎え、自動で文章などを作る「生成AI」をはじめ、さまざまなテーマについて議論が交わされました。

「生成AI」をめぐってはリスクや課題も指摘されていますが、7日は企業のビジネスに積極的に活用していく観点での意見が多く、経営者の1人は「医療機関や金融機関などそれぞれの企業が倫理的に担保されたデータを生成AIを経由してどう使うかが重要だ。単なる生産性の向上だけでなく企業価値を高められる可能性がある」と指摘していました。

また、教育分野での生成AIの普及を見据え、学生たちにも、社会に出て働くための準備となるよう使っていってほしいという意見も出されていました。

新浪代表幹事は記者会見で、生成AIの議論について「何周も遅れたデジタル社会を日本が取り返していくためにはこのリスクは取るべきだ。学校教育でも教員にしっかり指導して大いに使うべきだ」と述べ、さまざまな分野で活用を進めていくべきだという考えを示しました。