神戸の病院 カテーテル検査・治療後患者死亡 市が立ち入り検査

神戸市にある病院で、ことしに入ってカテーテルを使った検査や治療を受けたあと患者が死亡した事例が複数あり、神戸市は臨時の立ち入り検査を行って安全管理などに問題がなかったか調べています。

神戸市垂水区にある「神戸徳洲会病院」によりますと、ことしに入ってから循環器内科でカテーテルと呼ばれる細い管を使った検査や治療を受けたあと患者が死亡した事例が複数あったということです。

神戸市は、安全管理の不備などを指摘する情報が寄せられたことから、5日、医療法に基づく臨時の立ち入り検査を行いました。

この日は、午後1時前に病院の正面玄関に車が到着し、市の保健所の職員6人が建物に入って検査にあたりました。

市は今後、安全管理の体制や診療記録への記載が適正だったかどうかなどを詳しく調べ、不備が見つかれば改善のための指導を行うとしています。

病院はNHKの取材に対し「医療事故があったとは考えていない」としたうえで、今後、院内に医療安全調査委員会を設け、治療と死亡との関係などについて調べることにしています。