岡山地裁 法廷内の音声がSNSで中継 “再発防止に努めたい”

5日、岡山地方裁判所で行われた刑事裁判で、法廷内のやりとりの音声がSNS上で中継されていたことがわかりました。法廷で許可を得ずに録音や放送をすることは刑事訴訟規則で禁止されていて、裁判所は、再発防止に努めたいとしています。

岡山地方裁判所によりますと、音声が外部に中継されたのは、5日午後に行われた詐欺や有印公文書偽造の罪に問われている被告の裁判です。

裁判が行われている最中に「裁判の状況がライブ配信されている」という電話が外部から寄せられ、職員が確認したところ、ツイッターの音声の配信機能で法廷内のやりとりの音声が中継されていたということです。

職員は、裁判長に伝えたうえで、傍聴していた人に声をかけて録音や配信をしていないか確認しましたが、特定はできず、裁判はその後も続けられ、予定していた審理を終えたということです。

刑事訴訟規則では、法廷内で許可のない録音や放送は禁止されていて、岡山地方裁判所は「裁判に対する国民の信頼を揺るがしかねないことだ。厳格に対処し、再発防止に努めたい」とコメントしています。