韓国 “竹島の周辺海域 軍が定例の訓練” 日本政府強く抗議

韓国国防省は、島根県の竹島の周辺海域で6月、軍が定例の訓練を実施したと明らかにしました。日本政府はこれまで訓練について繰り返し抗議し、中止するよう求めています。

韓国国防省は7日、韓国軍が島根県の竹島の周辺海域で6月末に定例の訓練を行ったことを明らかにしました。

韓国政府は、竹島について「トクト(独島)」と呼んで「韓国固有の領土だ」と主張し、周辺海域では韓国軍が年に2回、島の防衛訓練を実施しています。

韓国の通信社、連合ニュースは、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権の発足後、訓練は3回目で6月の訓練には、海軍と海洋警察の艦艇が参加し、航空機の参加や島への上陸はなかったもようだと伝えています。

また連合ニュースは、過去の政権では訓練に戦闘機や海兵隊を動員し、計画を事前に明らかにしたことがあったものの、ユン政権下ではいずれも非公開で小規模に行われ、日本との関係を意識したのではないかとの見方も報じています。

日本政府はこれまで、この定例訓練について「竹島は歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も、明らかに日本固有の領土だ」として、繰り返し抗議するとともに、中止するよう求めています。

松野官房長官「到底受け入れられず極めて遺憾 強く抗議」

松野官房長官は、午後の記者会見で「竹島が歴史的事実に照らしても国際法上も明らかに日本固有の領土であることに鑑み、到底受け入れられず極めて遺憾だ。韓国側に対しては直ちに強く抗議した」と述べました。

外務省も韓国側に強く抗議

外務省の船越アジア大洋州局長は7日、東京にある韓国大使館のキム・ジャンヒョン次席公使に電話し「竹島は歴史的事実に照らしても国際法上も明らかに日本固有の領土であり、今回の韓国軍による訓練は到底受け入れることはできず、極めて遺憾だ」と強く抗議しました。

またソウルの日本大使館も、韓国外務省に対して同様の抗議を行いました。