スペインで総選挙 選挙戦が本格スタート 政権交代となるか焦点

スペインで、今月23日に投票が行われる総選挙の選挙戦が本格的に始まり、最新の世論調査では、中道右派の野党・国民党が第一党になる勢いで、政権交代となるかが焦点となっています。

スペインの総選挙は、ことし5月の統一地方選挙で中道左派の与党・社会労働党が大敗したことを受けてサンチェス首相が議会を解散したことで行われます。

首都マドリードでは、6日にサンチェス首相が支持者の前で演説し、女性やLGBTの権利の確保といった実績をアピールするとともに、あらたに最低賃金の引き上げを行うと訴えました。

一方、野党で中道右派の国民党のフェイホー党首は、バルセロナ近郊で開かれた集会に出席し、過疎対策などに取り組むと訴え、スペインには政治的な変化が必要だと呼びかけました。

最新の世論調査によりますと主要な調査のいずれでも、国民党が第一党になる勢いで、スペインでは5年ぶりの政権交代となるかが焦点となっています。

ただ国民党が単独で議席の過半数を確保するのは難しいとみられ、反イスラムを掲げ、女性やLGBTの権利を守る動きに否定的な主張をしてきた極右政党「ボックス」と連携するかも注目されています。