国連事務総長 イスラエル軍の軍事作戦非難「過剰な武力行使」

国連のグテーレス事務総長は、イスラエル軍がパレスチナのヨルダン川西岸地区で大規模な軍事作戦を行い、多数の死傷者がでたことについて「過剰な武力行使だ」と非難し、イスラエルに対して自制と、国際法の順守を強く求めました。

イスラエル軍は、今月3日からパレスチナのヨルダン川西岸地区ジェニンで武装勢力を掃討するためだとして、大規模な軍事作戦を実施して多数の死傷者がでました。

国連のグテーレス事務総長は6日、ニューヨークの国連本部で緊急の記者会見を開き、「ヨルダン川西岸地区における近年で最悪の暴力行為だ。明らかに過剰な武力行使だ」と非難しました。

グテーレス事務総長は、イスラエル側の治安上の懸念は理解しているとしながらも「緊張を激化させることは答えではなく、暴力と流血の連鎖が深まるだけだ」と述べ、イスラエルに対して自制と、国際法の順守を強く求めました。

イスラエル軍は5日に軍事作戦を終了したと発表しましたが、その後、パレスチナのガザ地区の武装組織がイスラエルに向けてロケット弾を発射し、これにイスラエル側が空爆で応じるなどしていて、緊張した状況が続いています。