ロシアの戦術核兵器「ほとんどの核弾頭搬入」ベラルーシ大統領

ロシアと同盟関係にある隣国ベラルーシのルカシェンコ大統領は6日、国内への配備を進めているロシアの戦術核兵器について「ほとんどの核弾頭は搬入された」と述べるなど欧米側へのけん制を強めています。

ベラルーシの大統領府によりますと、ルカシェンコ大統領は6日内外のメディアを集めて記者会見を行いました。

この中でルカシェンコ大統領は、ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏について、現在はロシア国内にいると明らかにしました。

そして、前日の5日もプリゴジン氏と電話で会話をしたとした上で「プリゴジン氏はロシアのために働き、最後まで義務を果たすと私に言った。プーチン大統領が悪意をもって何かするようなことはない」としてプーチン大統領が何らかの報復措置をとることはないという見方を示しました。

一方、国内への配備を進めているロシアの戦術核兵器についてルカシェンコ大統領は「ほとんどの核弾頭は搬入され、ベラルーシ国内にある。年内に搬入が完了することは確実であり、もっと早くなると思う」と述べました。

その上で核兵器の使用について「ベラルーシが侵略された場合、即座に反応するだろう」と述べました。

今月11日からNATO=北大西洋条約機構が首脳会議を開こうとするなかロシアとベラルーシは核戦力を誇示し続け、欧米側へのけん制を強めています。