NYダウ 一時500ドル超値下がり インフレ長期化懸念で売り注文

6日のニューヨーク株式市場は、アメリカで堅調な雇用情勢を背景にインフレが長引けばさらに利上げが行われて景気が減速するとの見方から売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。

6日のニューヨーク株式市場は、取り引き開始直後から売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。

この日発表された民間の雇用に関する経済指標で就業者数の伸びが市場予想を大きく上回ったことで堅調な雇用情勢を背景にインフレが長引けばさらに利上げが行われて景気が減速するとの見方が広がり売り注文につながりました。

また、利上げ観測が強まったことでアメリカの長期金利が上昇し、およそ4か月ぶりに一時、4%を超えたことも景気に及ぼす影響が懸念されて株価下落につながりました。

ダウ平均株価の終値は、前日に比べて366ドル38セント安い3万3922ドル26セントでした。

市場関係者は「アメリカの労働市場が今後も堅調であればFRB=連邦準備制度理事会がことし、さらに2回の利上げを行う可能性があると予測する投資家も増えていて、7日に発表される雇用統計に関心が集まっている」と話しています。