江戸時代から続く落ち葉堆肥農法「世界農業遺産」に認定 埼玉

落ち葉を堆肥に利用する循環型の農法が江戸時代から続けられている埼玉県三芳町などがFAO=国連食糧農業機関から「世界農業遺産」に認定されました。

「世界農業遺産」は、伝統的な農業などに取り組む地域をFAO=国連食糧農業機関が認定するものです。

埼玉県三芳町や川越市などの武蔵野地域は、江戸時代から栄養分の少ない土地に木を植えてその落ち葉を堆肥として利用し生産性を向上させてきました。

農林水産省などによりますと、都市近郊でこうした循環型の伝統的な農法が継承され、地域の景観や動植物の生育環境を維持してきたことなどが評価されたということです。

三芳町でサツマイモなどを栽培している農家の伊東蔵衛さんは「現地調査が行われた時に大丈夫だと思っていましたが正式に発表されて喜んでいます。首都圏の農業という地の利を生かして、観光農業などにもつなげていきたい」と話していました。

これで日本で世界農業遺産に認定された地域は15か所となり、関東地方では初めてです。