NEC “国産”生成AI 事業売り上げ目標 3年間で500億円規模

NECは、今月から企業向けに提供を始めた“国産”の生成AIについて、関連事業の売り上げを今後3年間で500億円規模とする目標を明らかにしました。

NECは、自動で文章などを作る生成AIを独自に開発し、企業向けのサービスとして今月から提供を始めました。

この生成AIは、
▽日本語に特化して開発し、業種や個別の企業ごとの専門用語に合わせてカスタマイズできるほか、
▽日本国内にあるデータセンターを使うことで、機密性や重要性の高い情報を管理できるようにしています。

会社は6日、記者会見でデモンストレーションを行い、金融機関の社員が保険商品を顧客に販売することを想定し、AIが顧客のデータベースなどに基づいてふさわしい商品を瞬時にアドバイスする様子を公開しました。

今後3年間で関連事業の売り上げを500億円規模にすることを目指しています。

吉崎敏文CDO=最高デジタル責任者は「センシティブな情報を扱う企業など日本市場向けに専門性の高い生成AIを提供したい」と述べました。

独自の生成AIの開発では、ソフトバンクやLINE、IT大手のサイバーエージェントなども開発に乗り出し、アメリカなどの海外企業が先行する中、日本でも動きが活発になっています。