バスが谷に転落 1歳の子ども含む29人死亡 メキシコ南部

メキシコ南部で5日、多くの客を乗せたバスが谷に転落する事故があり、1歳の子どもを含む29人が死亡しました。

AP通信などによりますと、事故が起きたのは現地時間5日の朝で、メキシコ南部のオアハカ州を走行していたバスが、道路から外れて深さ25メートルほどの谷に転落したということです。

この事故で、1歳の子どもを含む29人が死亡したほか、およそ20人がけがをしました。

現場の映像では、谷に面する道路のガードレールが大きく曲がっている様子や、谷に落ちたバスの天井部分がはがれ落ち、壊れている状況などが確認できます。

事故の詳しい原因は明らかになっていませんが、現場となったオアハカ州の当局者は「運転手はバスのコントロールを失い、谷に落ちたようだ」という見解を示したということです。

また、バスの乗客の1人は「バスが途中で故障し、乗務員が点検を行ったが、その後も走行を続けた。ブレーキがきかなかったようだ」と話していました。