しなの鉄道 郵便局併設の駅舎へ 工事の安全祈願する地鎮祭

長野県の第三セクターのしなの鉄道は、老朽化した無人駅を郵便局が併設する新しい駅舎に建て替えることになり、6日、工事の安全を祈願する地鎮祭が行われました。

駅舎が建て替えられる長野県上田市にあるしなの鉄道の大屋駅では、6日地鎮祭が行われ、しなの鉄道の土屋智則社長など関係者およそ20人が工事の安全を祈願しました。

明治29年に開業した大屋駅は駅舎が老朽化したうえ無人駅になっていましたが、今回の建て替えで郵便局が併設され、建て替え後には郵便局の局員が切符の販売など鉄道に関する業務の一部を担うことになっています。

鉄道の利用客へのサービス向上とともに駅舎を維持管理する人手の確保につながることも期待され、しなの鉄道によりますとこうしたケースは第三セクターなどが運営する地方の鉄道会社では、全国で初めてだということです。

新しい駅舎は今年度中の開業を目指していて、しなの鉄道の土屋社長は「住民のよりどころとなる駅にするとともに、地域活性化の一翼を担っていきたい」と話していました。