バイデン大統領 スウェーデンが目指すNATO加盟 改めて強く支持

アメリカのバイデン大統領は、北欧スウェーデンのクリステション首相と会談し、スウェーデンが目指すNATO=北大西洋条約機構への加盟に改めて強い支持を示しました。来週開かれるNATO首脳会議に向けて進展をはかれるかが焦点です。

バイデン大統領は5日、スウェーデンのクリステション首相とホワイトハウスで会談しました。

スウェーデンはロシアのウクライナ侵攻を受けてNATOへの加盟を申請していますが、加盟国のトルコが、自国からの分離独立を掲げるクルド人武装組織のメンバーをスウェーデンが支援しているなどとして承認していません。

会談の冒頭、バイデン大統領は「アメリカはスウェーデンの加盟を完全に支持し、心待ちにしている」と述べ、加盟への強い支持を改めて示しました。

これに対し、クリステション首相は謝意を示した上で「われわれとしてもNATO全体に安全を提供し、貢献できると考えている」と加盟の意義を強調しました。

バイデン大統領は、トルコが求めているF16戦闘機の売却もてこに、トルコからスウェーデン加盟の承認を引き出したい考えを示唆していて、アメリカとして働きかけを続けているものとみられます。

11日からのNATO首脳会議に向けて進展をはかれるかが焦点です。