春闘 賃上げ率 平均3.58% 3%超は約30年ぶり 連合まとめ

ことしの春闘について、労働団体の「連合」が最終的な回答結果をとりまとめたところ、賃上げ率は平均で3.58%と、1994年以来およそ30年ぶりの高い水準となったことが分かりました。

ことしの春闘について連合は、先月末までに経営側から回答が示された5272の労働組合について状況を公表しました。

それによりますと、賃上げ率は平均で3.58%と、去年の同じ時期を1.51ポイント上回りました。

3%を超えるのは1994年以来およそ30年ぶりの高い水準です。

賃金の引き上げ額は定期昇給分とベースアップ相当分とを合わせて平均で月額1万560円と、去年と比べて4556円高くなりました。

また、パートなど非正規雇用で働く人たちについて、時給の引き上げ額は平均で52.78円と、去年を29.35円上回りました。

連合は「多くの組合で満額や満額以上の結果を引き出せて高い水準となった。賃上げの流れを継続させることが重要で、今後行われる最低賃金の議論へつなげられるよう取り組んでいきたい」としています。