岡山大学病院 患者に不適切な請求 謝罪し検査費用を返金

岡山大学病院が眼科で治療を受けていた複数の患者に対し、病院が研究目的で行い、本来は病院が負担するべき検査費用を支払わせていたことが関係者への取材で分かりました。病院は不適切な請求を患者に謝罪し、検査費用を返金しました。

関係者によりますと、岡山大学病院はことし1月、眼科で治療を受けていた70代の患者に対し、目の中の液体を採取して病原体の有無を調べる検査をしたということです。

この検査は保険が適用されず、大学病院が研究目的で行ったもので、本来、費用は病院が負担するべきでしたが、3万円余りの検査費用を全額、患者に請求しました。

患者から指摘を受けた大学病院は不適切な請求だったことを認め、先月、検査費用を全額返金したということです。

関係者によりますと、岡山大学病院の眼科では20人以上の患者に対して、研究目的で行った検査の費用を支払わせる不適切な請求をしていて、そのあと、返金作業をしたということです。

岡山大学病院はNHKの取材に対し「詳細を確認中のため、お答えすることはできない」としています。