プロ野球オールスター 岡本和真 和田毅ら27人 監督推薦で選出

今月行われるプロ野球のオールスターゲームの出場選手はファン投票と選手どうしの投票に続いて、監督推薦で選ばれた27人が新たに発表されました。セ・リーグが13人、パ・リーグが14人です。

巨人の岡本和真選手やパ・リーグ最年長の42歳、ソフトバンクの和田毅投手などが新たに選出されました。

<セ・リーグ 13人>

【ピッチャー】
▽阪神:大竹耕太郎(初)
▽DeNA:山崎康晃(7回目)今永昇太(2回目)東克樹(2回目)
▽広島:九里亜蓮(初)
▽巨人:戸郷翔征(3回目)
▽ヤクルト:田口麗斗(2回目)清水昇(2回目)サイスニード(初)
▽中日:マルティネス(2回目)小笠原慎之介(初)
【内野手】
▽巨人:岡本和真(5回目)
【外野手】
▽中日:細川成也(初)

阪神からは大竹耕太郎

ファン投票ですでに10人が選ばれている首位の阪神からは、現役ドラフトでソフトバンクから移籍し、ここまで6勝をあげている大竹耕太郎投手が初めて選ばれました。

大竹投手は「小さな頃からテレビで見てきた舞台で投げられることは光栄。阪神に移籍してきて1日1日、必死になってやってきたからこそ選ばれたと思う」と心境を話したうえで「ロッテの佐々木朗希投手やオリックスの山下舜平大投手のように会場が沸くようなボールは投げられないが、140キロ台でも空振りをとったり、詰まらせたりするところを見せたい」と意気込んでいました。また対戦したいパ・リーグのバッターについて聞かれ「昨シーズンまで在籍していたソフトバンクの栗原陵矢選手だ。交流戦でヒットを打たれたのでリベンジしたい」と決意を話していました。

DeNAは今永、山崎、東の3人

2位のDeNAからはWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本の優勝にも貢献したエースの今永昇太投手など3人が選ばれています。

2回目の選出となったDeNAの今永昇太投手は「全力で野球に取り組んで楽しんでいる姿をみせたい。日本ハムの万波中正選手は高校時代から見てきた中でホームランをたくさん打つすごいバッターになったので対戦をしてみたい」と話しました。

7回目の選出となった抑えの山崎康晃投手は「オースルターでは毎回登場する際に『康晃ジャンプ』をして盛り上がってもらえるので、僕も気持ちを高らかにしてマウンドで表現をしていきたい。また、ナックルボールを投げたいと思います」と話しました。

ルーキーイヤー以来、2回目の選出となった東克樹投手は「選んでいただいて感謝をしています。純粋に野球を楽しめたらと思います」と話しました。また、オールスター初戦は高校時代を過ごした愛知県のバンテリンドーム ナゴヤでの試合になることについて「友人も多く来ると思うのでその地で投げたいなという思いは強くあります」と笑顔で話しました。

広島は九里亜蓮

3位の広島からは、ここまで6勝をあげ、リーグ3位の防御率1.76を記録している九里亜蓮投手がプロ10年目で初選出です。

九里投手は「オールスターゲームはプロの世界でプレーするからには出てみたかったし、出場する機会をいただきありがたい」と笑顔で話していました。対戦したい選手には同学年でオリックスの杉本裕太郎選手をあげ「特徴があるピッチャーではないので、いつも通りのピッチングで思い切ってストライクゾーンに投げたい。元気で楽しく投げている姿をファンに見せられればいい」と意気込みを示しました。

巨人はWBCで活躍 岡本和真と戸郷翔征

巨人からはともにWBC日本代表で、ここまで両リーグトップのホームラン18本を打っている岡本和真選手と、戸郷翔征投手の2人が選ばれています。

3回目の選出となる戸郷投手は「選んでいただきありがとうございます。他球団の選手と一緒にプレーできるのを楽しみにしています。声出し応援のオールスターは初めてなのでワクワクしています。歓声を浴びながらファンのみなさんと楽しみたいです」とコメントしています。

5回目の選出となった岡本選手は「監督推薦で選んでいただきとても光栄です。ファンの方々に喜んで楽しんでもらえるように頑張ります」とコメントしています。

ヤクルトは田口、清水、サイスニード

ヤクルトからは今シーズン抑えを担い17セーブをあげている田口麗斗投手など3人が選ばれました。

田口投手は「なかなかない機会だし、いろいろな選手がいる中でプレーできることをうれしく思う。多くの選手と話して自分のスキルアップにつなげたい」と話していました。また第2戦が、出身地である広島で行われることを受け「広島と名古屋のどちらで投げるかはわからないが、ベストパフォーマンスで皆さんをわかせたい」と話していました。

清水昇投手は「こういう機会をもらえてうれしく思う。パ・リーグを代表するバッターと対戦できることは、いい経験になるし楽しみだ。『チームスワローズ』で頑張っていきたい」と話していました。

サイスニード投手は「ヤクルトの代表として選ばれたことを光栄に思う。なかなか経験できることではないので、楽しみながら、セ・リーグの勝利に貢献したい。名古屋も広島もすばらしいファンが多いので、大歓声の中でしっかりと自分のプレーをしたい」と話していました。

中日からは細川、小笠原、マルティネス

中日からは今シーズン、現役ドラフトでDeNAから加入し、ホームラン10本を打っている細川成也選手など3人がそれぞれ選ばれました。

細川選手は「ファンのみなさんを沸かせられるようなヒットやホームランを打ちたい。楽しみたい」と話していました。

8年目で初選出の小笠原慎之介投手は「スーパースターが集まる場所なので選んでもらえるとは思っていなかった。選ばれた一員として楽しみたい」と話していました。

2年連続2回目となるマルティネス投手は「オールスターゲームに出られることに心からうれしく思う。ことしは本拠地で試合ができるので、たくさんのドラゴンズファンも来てくれると思うので喜んでもらえるようにしたい」と話していました。

<パ・リーグ 14人>

【ピッチャー】
▽オリックス:山崎福也(初)
▽ソフトバンク:和田毅(6回目)津森宥紀(2回目)
▽ロッテ:種市篤暉(初)ペルドモ(初)
▽日本ハム:上沢直之(3回目)加藤貴之(初)田中正義(初)
▽楽天:田中将大(8回目)
▽西武:平良海馬(3回目)
【キャッチャー】
▽日本ハム:マルティネス(初)
【内野手】
▽楽天:小深田大翔(3回目)
▽オリックス:紅林弘太郎(初)
▽ロッテ:安田尚憲(初)

オリックス 紅林と山崎福也がともに初選出

首位のオリックスからは、ここまで打率2割9分4厘をマークしている21歳のショート、紅林弘太郎選手など2人が新たに選出されました。

プロ4年目で初めて選ばれた紅林選手は「これからの野球人生のためのいい経験になると思うし、中嶋監督からの『いろいろ吸収してこいよ』というメッセージかもしれないので、それが出来るように頑張りたいと思う」と心境を話しました。対戦したいピッチャーには阪神の村上頌樹投手を挙げ「交流戦で打てなかったのでリベンジが出来るように頑張りたい。ファンの皆さんには元気よくプレーする姿を見せたい」と意気込んでいました。

プロ9年目で初めて選ばれた山崎福也投手は「小さい頃からテレビでもよく見ていて一度、出てみたいという気持ちがあったので、何とか選んでもらえてうれしく思う」と心境を語りました。その上で「今シーズンは狙ったところにしっかりといい球筋で投げられていると思う。オールスターでは、どんな場面で投げるかわからないがいつもどおりのピッチング、いつもどおりの自分を見てもらえればうれしい」と話していました。

ソフトバンクは和田と津森

2位のソフトバンクからは、リーグ最年長の42歳でここまで5勝をあげている和田毅投手など2人が選ばれました。

6回目の選出となった和田投手は「選ばれるとは思っていなかったのでありがたい気持ちです。若い選手に気をつかわれないような雰囲気を出せるようにしたい。パ・リーグの一員として貢献できるように頑張ります」と話しました。

2回目の選出となった津森宥紀投手は「すごい選手たちのなかで試合ができるので非常にうれしく、楽しみです」と話した上で、対戦したい選手に東北福祉大学出身で阪神の中野拓夢選手をあげて「大学の先輩なので勝負したい。持ち味の力強いストレートを投げたい」と話しました。

ロッテは安田、種市、ペルドモ 3人とも初選出

ロッテからは、6年目で初選出となった安田尚憲選手など3人が選ばれています。

安田選手は「まさか選ばれると思っていなかったので、選んでいただきすごく光栄です。初めてのオールスターなので、すごい選手たちの話を聞いていろいろ学んで帰れるように頑張ります」とコメントしています。

7年目の種市篤暉投手は「プロ野球選手になってからの1つの目標だったので、選んでいただいてありがたく思います。まずは、けがをしないことを第一に、見ている人に楽しんでいただけるプレーをしたいと思います」とコメントしています。

ペルドモ投手は「とても満足していますし、感謝しています。充分楽しんで、一生懸命頑張ります」とコメントしています。

日本ハムからは今シーズン、ソフトバンクから移籍し抑えとして14セーブをあげている田中正義投手など4人が選ばれました。

楽天は田中将大と小深田大翔

楽天からは、8回目の選出となった田中将大投手など2人が選ばれています。

田中投手は登板すれば大リーグ移籍前の2013年以来、10年ぶりで「選んでいただき、感謝しています。マウンドに上がればいつも通りの投球を見てもらいたい。オールスターはシーズンとは違う雰囲気でファンも楽しみにたくさん来てくれると思うのでゲームが盛り上がればと思います」と話していました。

3年連続3回目の選出となった小深田選手は盗塁数が現在、パ・リーグ2位で「チャンスがあれば盗塁をしたい」と笑顔を見せました。また、対戦が楽しみな選手として大学時代、関西学生野球でも対戦した同い年のDeNAの東克樹投手をあげ「ことしの交流戦で対戦して抑えられたので、もう1回対戦したい」と雪辱を誓っていました。

西武は平良海馬

西武は、先発に転向して5勝をあげている平良海馬投手が選ばれました。

3年連続の選出となった平良投手は「先発転向の1年目で評価をいただき、選出されたのはうれしいし、自信になる。少ないイニング数だと思うので力を込めて直球1本でいきたい」とコメントしています。

ことしのオールスターゲームは

今月14日には、両リーグ最後の1人をファン投票で選ぶ「プラスワン投票」の結果が発表され、選手全員が出そろいます。

ことしのオールスターゲームは
▽第1戦が今月19日に名古屋市のバンテリンドームナゴヤで
▽第2戦が20日に広島市のマツダスタジアムで行われます。