イスラエル軍 軍事作戦終了と発表も緊張した情勢続く

中東パレスチナのヨルダン川西岸地区で進めていた大規模な軍事作戦について、イスラエル軍は5日朝、作戦を終了したと発表しました。しかし、パレスチナ側で13人が死亡したほか、5日未明にはパレスチナのガザ地区からロケット弾が発射され、イスラエル側が空爆で応じるなどしていて、緊張した情勢が続いています。

イスラエル軍は5日朝、武装勢力を掃討するためだとして、パレスチナのヨルダン川西岸地区で進めていた大規模な軍事作戦について、作戦を完了し、部隊を撤収したと発表しました。

作戦が行われていたのは、西岸地区北部のジェニンにある1キロ四方ほどの難民キャンプで、イスラエル軍は1000人以上の兵士を投入し、パレスチナ側では、ほかの都市での衝突と合わせて13人が死亡したほか、100人以上がけがをしました。

また、イスラエル軍も兵士1人が死亡したと発表しました。

ジェニンでのイスラエル軍の作戦を受け、5日未明には、パレスチナのガザ地区の武装組織がイスラエルに向けてロケット弾を発射したのに対し、イスラエル軍はガザ地区の軍事施設を空爆しました。

イスラエル軍は、過激派の拘束や武器の押収などジェニンでの作戦の成果を強調していますが、パレスチナでは、イスラエルによる占領や、国際法に違反するユダヤ人入植地の拡大が続き、市民の不満が高まっていて、緊張した情勢が続いています。