九州中心 夕方にかけ激しい雨降るおそれ 土砂災害など警戒

低気圧からのびる前線の影響で、記録的な大雨となった九州では5日夕方にかけて雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。これまでの雨で地盤が緩んでいる地域もあり、ふだんよりも少ない雨量で災害が発生する可能性があるため土砂災害などに警戒が必要です。

気象庁によりますと、日本海にある低気圧からのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になっていて、この時間は九州や中国地方、四国で雨が強まっています。

前線はこのあと西日本を南下する見込みで、九州では夕方にかけて激しい雷雨となり、局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

6日昼までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで▽九州北部で120ミリ、▽九州南部で100ミリと予想されています。

九州では、前線の影響で先月29日から雨が断続的に降り、これまでに降った雨の量が700ミリを超えるなど、地盤が緩んでいる地域があるため今後少しの雨でも災害が発生する可能性があります。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水に警戒するとともに、川の増水や落雷、竜巻などの激しい突風に十分注意し、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物の中に移動するなど、安全確保に努めるよう呼びかけています。