静岡県で突風 トレーラー横転 運転手けが 屋根瓦飛ぶ被害も

気象庁は4日午後6時すぎ、静岡県で竜巻などの突風が発生したとみられるとして「竜巻注意情報」を発表しました。
静岡県は大気の状態が不安定になり、掛川市と菊川市で突風の影響でトレーラーが横転し運転手がけがをしたほか、住宅の屋根瓦が飛ぶなどの被害が出ています。
警察と消防が被害の状況を調べています。

消防などによりますと、4日午後5時ごろ掛川市千浜の路上で突風の影響でトレーラーが横転し、30代の運転手が腕などに軽いけがをしました。

この現場から北に10キロあまり離れた掛川市満水のゴルフ練習場では、ネットを支える支柱9本がネットとともに倒れました。

掛川市国包では突風の影響で、住宅の近くにある倉庫が壊れてバラバラになっています。

倉庫の持ち主の女性は「風と雨とひょうがすごかった。バリバリという音がして風も真っ白に見えるくらいだった。家が揺れた。倉庫が飛んだのには気づかず、見たら、壊れていた」と話していました。

掛川市国包のゴム製品などの工場の事務所にいた男性は、工場の扉のガラスが壊れるなどしたということで、男性は「周囲の住宅ではプレハブの物置などが飛ばされる被害があったみたいだ。ここまでの被害は聞いたことがない」と話していました。

一方、隣接する菊川市でも、住宅の屋根の一部が飛ばされたり小学校の体育館の扉が壊れたりしたということです。

それぞれの市によりますと4日午後9時までに、建物の被害が掛川市で5件、菊川市で3件、確認されているということです。

気象庁のレーダーによる観測によりますと、掛川市の上空では午後4時すぎから発達した雨雲がかかり始め、午後5時半ごろにかけて北から南に向かって通過していました。

突風の被害は広い範囲に広がっているとみられ、市は気象台とともに被害の状況や突風の原因を調べることにしています。

掛川 大型トレーラーが横倒し

突風があったとみられる静岡県掛川市で午後7時20分ごろに撮影した映像には、片側1車線の道路をふさぐようにして大型のトレーラーが運転席を下にして横倒しになっている様子が映っています。
フロントガラスが割れて運転席の中の様子が見えますが、運転していた人の姿はみえません。

周辺の交通は規制されていて、パトカーやクレーン車が駆けつけ撤去作業を始めようとしている様子がわかります。