熊本 記録的豪雨から3年 球磨村で子どもたちが追悼の祈り

熊本県で球磨川が氾濫するなどして、大きな被害が出た令和2年7月の豪雨から3年となった4日、25人が亡くなった球磨村では子どもたちがサイレンに合わせて黙とうし、追悼の祈りをささげました。

3年前の記録的な豪雨で合わせて25人が亡くなった球磨村では、渡小学校の子どもたちが4日、午前8時半に村の防災行政無線のサイレンに合わせ、追悼の祈りをささげました。

この小学校は当時、校舎の1階の天井を超える高さまで浸水し、子どもたちは現在、元の場所から6キロほど離れた中学校の敷地に建てられた仮設の校舎で学んでいます。

4年生の男子児童は「豪雨で亡くなった人たちのためにも、頑張ることのできる人がたくさんいる村になってほしい」と話していました。

5年生の女子児童は「水害で大切なものがなくなってしまったので、これからは大切なものを守っていきたいです」と話していました。

また、当時もこの学校に勤務していた男性教諭は「あのときはことばにならないほどの惨状でした。水害のリスクは今後も続くと思いますが、子どもたちが安心できる学校を提供していくことを心がけていきます」と誓っていました。