香港警察 海外に逃れた民主派活動家など8人指名手配 懸賞金も

香港の警察は、海外に逃れた民主派の活動家など8人について香港国家安全維持法に違反した疑いで指名手配し、懸賞金をかけたと3日、発表しました。警察がこの法律に関する指名手配者を明らかにするのはまれで、海外での民主派の活動をけん制するねらいがあるものとみられます。

指名手配されたのは、香港出身の男女合わせて8人で、それぞれイギリスやオーストラリアなどで暮らしています。

3年前に施行された香港国家安全維持法では、海外での行為も取締りの対象となっていて、警察は8人について、外国勢力と結託して国家に危害を加えたり、国家の分裂をあおったりした疑いがあるとしています。

この中には、イギリスに亡命した活動家の羅冠聡氏が含まれ、外国の議会の公聴会やメディアのインタビューで中国と香港の政府に制裁を科すよう呼びかけたなどとしています。

また、警察は1人につき100万香港ドル、日本円にしておよそ1800万円の懸賞金をかけて情報提供を呼びかけています。

警察がこの法律に関する指名手配者を明らかにするのはまれで、海外での民主派の動きをけん制するねらいがあるものとみられます。