大谷翔平 6月の月間MVP 日本選手最多の3回目 .394 15本 29打点

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がアメリカンリーグの6月の「月間MVP」=最優秀選手に選ばれました。大谷選手の月間MVP受賞はおととし7月以来で、3回目の受賞は日本選手で最多となりました。

大リーグ機構は3日、6月の月間MVPを発表し、アメリカンリーグの野手部門でエンジェルスの大谷選手が選ばれました。

大谷選手は6月、打者として27試合すべてに先発出場し、打率3割9分4厘、ホームラン15本、29打点はいずれもリーグトップ、そして自己最高の月間成績で、盗塁も4個マークしました。

3日の試合前の時点でホームラン31本、68打点はいずれもリーグトップ、打率も3割6厘でリーグ4位につけるなど三冠王も狙える位置におり、ホームランはシーズン58本の驚異的なペースとなっています。

今回は野手としての選出ですが、大谷選手はピッチャーとしても6月は2勝2敗、防御率3.26、37奪三振の成績を残しています。

ここまで奪三振数はリーグ2位の127で、投打の両方で主要タイトルを争う活躍を続けています。

大谷選手の月間MVP受賞はおととしの6月と7月に2か月連続で選ばれて以来およそ2年ぶりで、3回目の受賞は野茂英雄さん、伊良部秀輝さんの2回を抜いて日本選手で最多となります。

通算6回目の週間MVP受賞 イチローさんを抜き最多

大谷選手は3日、アメリカンリーグの週間最優秀選手、「週間MVP」にも選ばれました。

大谷選手は先月26日から今月2日までの1週間で、7試合に出場して24打数10安打の打率4割1分7厘、ホームラン6本、7打点をマークし、ピッチャーとしても28日のホワイトソックス戦で7回途中を1失点、三振10個を奪う活躍を見せました。

大谷選手が週間MVPを受賞するのは先月20日に続き、ここ3週間で2回目で、通算では6回目です。

6回目の受賞はイチローさんの5回を抜いて日本選手で最多となりました。

また、ナショナルリーグではブレーブスのアクーニャJr.選手が大谷選手と同じく週間MVPと月間MVPを同時受賞しました。

アクーニャJr.選手は、対象となる1週間の7試合で打率4割7分4厘、ホームラン5本、4盗塁、6月は月間でも25試合で打率3割5分6厘、ホームラン9本、22打点、14盗塁の成績を残しました。

現在、大リーグで史上初となる「ホームラン40本、50盗塁」を大きく上回る「ホームラン40本、70盗塁」のペースで活躍を続けていて、記録の更新が期待されています。

大谷選手とアクーニャJr.選手は、今月11日に行われるオールスターゲームでそれぞれリーグのファン投票トップで、人気にたがわぬ実力を示しました。

また、週間MVPは通常、両リーグでそれぞれ1人ずつが受賞しますが、アメリカンリーグは今回、大谷選手に加えて、先月28日に大リーグ史上24人目となる完全試合を達成したヤンキースのハーマーン投手も選ばれ、歴史的な偉業をたたえて異例の2人が受賞する形となりました。