野党3党議員団 台湾 蔡総統と会談「台湾の現状維持 強く支持」

国民民主党の前原元外務大臣は訪問先の台湾で蔡英文総統と会談し、台湾を「価値観を共有する大切な友人だ」としたうえで、「台湾の現状維持を強く支持する」と述べました。

立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の野党3党の国会議員団は2日から台湾を訪れていて、3日、総統府で蔡総統と会談しました。

冒頭、蔡総統は「議員各位の訪問は日本の国会が超党派で台湾を支持していることのあらわれであり、心から感謝する」と述べました。

訪問団の団長を務める国民民主党の前原元外務大臣は、台湾を「自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配といった価値観を共有する大切な友人だ」としたうえで、台湾との関係発展のために3党も努力するという立場を示しました。

そして、中国が台湾統一のために武力行使も辞さないとしていることを念頭に「台湾の皆さんが現状維持を望んでいることを強く支持したい。力による現状変更は絶対にあってはならないと考えている」と述べました。

また、蔡総統が、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への台湾の加入実現に向けて「ここにいる議員各位が国会で影響力を発揮してほしい」と求めたのに対し、前原元外務大臣は「われわれ3党としても後押ししていきたい」と応じました。