旅客機内で煙の原因は“エンジンオイルが空調に混入か”国交省

1日、福岡から宮崎に向かう旅客機の機内で煙が広がり、宮崎空港に緊急着陸したトラブルの原因について、国土交通省は「エンジンオイルが漏れて空調に混入し、気化した可能性が高い」と発表しました。

1日午後、福岡空港から宮崎空港に向かっていたオリエンタルエアブリッジの旅客機が、熊本県の上空で緊急事態を宣言し、宮崎空港に緊急着陸しました。

航空会社によりますと、乗客の1人がのどの痛みを訴えたものの、乗客と乗員の合わせて39人にけがはなかったということです。

国土交通省の航空局によりますと、当時、機内で煙や異臭が発生し、機体の前方の化粧室と後方の貨物室にあるセンサーが煙の発生を感知しました。

着陸のあと、整備士が調べたところ、機体の右側のエンジンから潤滑油のオイルが漏れていたほか、エンジンと空調をつなぐダクトなどにもオイルが付着していることが確認されたということです。

また、機体には火災の痕跡が見当たらなかったことから、航空局はエンジンから漏れたオイルが空調に混入して気化し、煙が発生した可能性が高いと判断したということです。

航空局では、直ちに運航の安全に影響を及ぼすような事態ではなかったとしながらも、引き続き原因を詳しく調べることにしています。