中国 上海 成人迎えた日中の学生の門出祝う式典 4年ぶり対面で

日本と中国の若者の交流を深めようと、中国の上海で3日、成人を迎えた日中の学生の門出を祝う式典が4年ぶりに対面で行われました。

上海の日本人留学生団体が企画し、上海市内のホテルで開かれた成人式には、振袖などを着た留学中の日本人や中国人学生など18歳から23歳までのおよそ60人が集まりました。

新型コロナウイルスの影響で、日本での成人式に参加できなかった日本人留学生もいて、対面での開催は4年ぶりとなりました。

式では、日中両国の代表がそれぞれ抱負を述べ、日本側の井開美佳さんは「感染拡大は、社会に深刻な影響を与えましたが、ようやく社会活動が再開され、私も留学という夢をかなえられました。異文化に対する理解を深める努力を惜しまず、社会に貢献していきたい」と述べました。

また、中国側の于翔川さんは「式に参加している皆さんと同じように、私も中日友好を発展させる使命を果たしていきたい」と述べました。

そして、上海の和太鼓グループが、演奏を披露し、成人の門出を祝うと、参加者は手拍子をしたり、写真を撮ったりして交流を楽しんでいました。

主催した団体の垣尾和さんは「開催を待っていた人がいたので開催できてよかったです。往来もしやすくなり、中国留学に興味を持つ日本人が増えてほしいです」と話していました。