旧統一教会が購入した土地で解体工事始まる 東京 多摩

旧統一教会が研修施設を建設するとしている東京 多摩市内に購入した土地で、今ある建物の解体工事が3日朝から始まりました。

旧統一教会は、去年4月に購入した多摩市内のおよそ6300平方メートルの土地に、新たな研修施設を建てるとしていて、3日からは、今ある建物の解体工事を行うと市に伝えています。

現場では、3日午前8時ごろから作業員が大型のトレーラーで資材を運び込むなどしていました。

旧統一教会は3日朝、取材に対し「来年の1月末までとしている解体工事については予定どおり進めていきたい」と話していました。

一方、現場周辺では市民グループが横断幕をかかげ、工事に反対していました。

市民グループの永井栄俊共同代表は「新たな施設ができると地域の静かな生活を阻害するおそれがあり、受け入れがたい」と話していました。

旧統一教会の施設建設をめぐっては、多摩市が、先月、近くに高校や大学があり、住民から不安の声もあがっているとして、少なくとも法律に基づく解散命令が行われないことが確定するまでは建物の解体や建設などの一切の行為を行わないよう申し入れています。

多摩市の阿部裕行 市長は3日午後に「解体工事に着手したことは甚だ遺憾です。旧統一教会に対して引き続き、新たな建物の建築を行わないよう強く求めるとともに、関係機関と連携して動向を注視していく」というコメントを出しました。