中野サンプラザ閉館 山下達郎さんライブ最後に50年の歴史に幕

地域の人たちのほかミュージシャン、アイドル、そのファンたちなどに愛された東京・中野区の「中野サンプラザ」が2日閉館し、50年の歴史に幕を閉じました。

1973年6月にオープンした中野サンプラザは、建物の老朽化や、中野駅周辺の再開発にともない、2日、山下達郎さんのライブを最後に閉館しました。

2日夜行われた閉館のセレモニーで芸名が中野サンプラザに由来するミュージシャンのサンプラザ中野くんは、「エンターテインメント業界をともに肩を組んで歩み、駆け抜けてきました。50年の長きにわたりおつかれさまでした。ありがとうございました」と感謝していました。

そして、セレモニーの最後に中野サンプラザの佐藤章社長が「50年間ありがとうございました」とあいさつし駆けつけた大勢の人たちから大きな拍手や「ありがとう」という声が出る中、中野サンプラザは50年の歴史に幕を閉じました。

江東区から訪れた夫婦は、「山下達郎さんのライブをみにきました。最後に来ることができてよかったです。サンプラザには、『ありがとう、楽しかったです』と声をかけたいです」と話していました。

また、新宿区から訪れた50代の女性は、「小さいころ、スイミングスクールに通っていた。新しかったのに、もう50年もたったのかという気持ちです」と話していました。

中野サンプラザは来年から解体される予定で、跡地には、7000人収容のホールやホテルに加え、オフィスや住居、商業施設などが入る地上62階建て程度、高さ250メートルほどの高層ビルが建設され2028年度に完成予定です。