マイナカード 相次ぐトラブル受け 5日に衆議院で閉会中審査

マイナンバーカードをめぐる相次ぐトラブルを受けて、衆議院で5日、閉会中審査が行われます。与党側は政府に丁寧な説明を求めて国民の不安払拭(ふっしょく)に努めたいとしているのに対し、野党側は政府の対応が混乱を招いているとして責任をただす方針です。

マイナンバーカードをめぐる一連のトラブルを受けて、政府はことし秋までをめどに取得者向けの専用サイトで閲覧可能な、すべてのデータの総点検を行うことにしています。

河野デジタル大臣はNHKの日曜討論で「徹底的にやることが大事だ。おしりありきではなく、点検をしっかりやるという方を優先した日程にせざるをえない」と述べました。

こうした中、衆議院では5日、河野デジタル大臣などに出席を求め、デジタル政策などを審議する衆議院の特別委員会で閉会中審査が行われます。

与党側は、利便性の向上や行政の効率化といったメリットだけでなく、トラブルの原因や対策について政府に丁寧な説明を求め、国民の不安払拭に努めたい考えです。

これに対し、野党側は政府が拙速にカードの普及を進めた結果、混乱を招いているとして、責任をただす方針です。

さらに来年秋にいまの健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させる政府の方針をめぐっても与野党の論戦が交わされる見通しです。

一方、参議院では今月下旬に閉会中審査を行う方向で調整が進められています。