土偶からアニメフィギュアまで 人形の歴史紹介 秋田県立博物館

縄文時代の土偶から現代のアニメのフィギュアまで人形の歴史を紹介する展示会が、秋田市の県立博物館で開かれています。

この「人形博覧会」は、さまざまな時代の人形を通じて、歴史をたどってもらおうと開かれたもので、会場にはおよそ850点の人形が展示されています。

このうち、美郷町の集落に伝わるわらで作られた「ショウキサマ」は、集落の守り神とされるもので、高さが3メートルもあります。

また、「押し絵」と呼ばれる高さ30センチほどの立体的な人形は、明治時代に横手市出身の女性が制作した手芸品で、歴史上の人物など50体以上がひな壇の上で歌舞伎の「見得」を切るなど、躍動感にあふれた姿が特徴です。

また、着せ替え人形の「リカちゃん」が展示されている他、ぬいぐるみと写真を撮ったり、一緒に旅行に行ったりする、いわゆる「推しぬい」といった人形にまつわる最新の流行も紹介されています。

県立博物館の新堀道生主任学芸専門員は「時代とともに人形の役割や姿が変化していくのを実感してもらいたい」と話していました。

この展示会は、8月27日まで開かれます。