このイベントは防災教育に取り組む団体が、災害への備えを進めるきっかけにしてもらおうと毎年、開いていて、ことしは行政機関や大学、民間団体などが作成した合わせて50種類余りの防災ゲームが紹介されました。

災害について遊びながら学ぶ「防災ゲーム」紹介する催し 東京
地震や風水害などの災害について、遊びながら楽しく学ぶことができる「防災ゲーム」を紹介するイベントが東京 有明で開かれました。

このうち、法政大学のボランティア団体のゲームは、災害の種類や遭遇した場所をカードを引いて選び、その場にとどまるかどうか即座に答えて正解を確認することで、災害の状況に合わせた正しい避難の行動を学ぶことができます。
また、福祉施設のBCP=業務継続計画の作成を支援するNPO法人は、夜間に震度6強の揺れを伴う地震が発生した際に必要な対応を学ぶことができるゲームを紹介しました。

参加者はサイコロを振って、「タンスの下敷きになった」とか、「割れたガラスで職員がけがをした」などのトラブルが書かれたカードを引き、相手チームは話し合いながら対処する職員や必要な物資を選んで、それぞれの対応を答えていました。

ゲームを体験した福祉施設の施設長の女性は「地震が起きたあとにとるべき対応の流れを理解できました。毎月の防災訓練で早速ゲームを試してみたいと思います」と話していました。

防災教育普及協会の宮崎賢哉教育事業部長は「自分の地域の防災対策を考える“入り口”として、風水害や地震防災のゲームに取り組んでほしい」と話していました。