北陸新幹線の車両基地で見学会 来春に延伸・開業の福井 敦賀

来年春に北陸新幹線が延伸する福井県敦賀市で2日、新幹線の車両基地が特別に公開され、事前に申し込んだ家族連れなどがふだんは見ることのできない基地の様子を見学しました。

新幹線の建設を進める鉄道・運輸機構などが開いた見学会には、事前に申し込んだ親子連れなど50人が参加しました。

参加者たちは基地の中にある車両を格納する建物に入ると、12両編成で全長302メートルにもなる、車両がすっぽりと収まる建物の大きさを実感しました。

このあと、雪が降る地域で走行する対策として融雪装置が線路に取り付けられていることや、高圧の電流が流れるパンタグラフを点検する際は専用の鍵を使い、誤って電源が入らないような仕組みになっていることなどを学んでいました。

車両基地を見学した小学生は「大きな新幹線が入る建物を見ることができてよかった。新幹線に乗るのが楽しみです」と話していました。

敦賀市新幹線整備課の森下正則課長は「開業するとなかなか見ることができない車両基地の様子を市民に見てもらおうと見学会を実施しました。こうした機会を通して、もうすぐ新幹線が来ることを実感してもらいたい」と話していました。