しょうゆ醸造所で火事 国の登録有形文化財の建物が全焼 茨城

2日未明、茨城県桜川市のしょうゆの醸造所で火事があり、江戸時代に建てられた国の登録有形文化財の建物などが全焼しました。

2日午前0時すぎ、桜川市真壁町古城のしょうゆ醸造所の「鈴木醸造」で、近所に住む人から火が出ていると消防に通報がありました。

火はおよそ4時間後にほぼ消し止められましたが、いずれも木造の住宅兼事務所や醸造所など合わせて4棟、1400平方メートルが焼けました。

けが人はいませんでした。

市によりますと、この火事で、江戸時代に建てられた木造平屋建て、瓦ぶきのおよそ200平方メートルの大規模な農家住宅で、国の登録有形文化財の「主屋」が全焼したということです。

同じく国の登録有形文化財の「長屋門」は、これまでに被害は確認されておらず、市が今後、文化財の詳しい被害状況を調べることにしています。

醸造所付近には江戸時代や明治時代などの伝統的な町並みが残っていて、警察と消防が火事の原因を調べています。

近所の住民「見たことのない火の勢い」

醸造所近くに住む女性は「午前0時すぎに焦げ臭いにおいがして、自宅を出たら火事に気付きました。大きな炎が上がっているのが見えて、とっさに近所の人に避難するように知らせに行きました。今までに見たことのない火の勢いで驚きました」と話していました。