【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(2日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる2日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ワグネルの拠点 看板やロゴ撤去「別の場所に移転」

ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルは、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクのオフィスビルを拠点としていましたが、ロシアの独立系メディアは1日、このビルからワグネルの看板やロゴが取り外されたと伝えました。撤去した理由についてワグネルの担当者は「別の場所に移転するからだ。活動は続ける」と述べたとしています。

一方、ロシアではプリゴジン氏が保有するメディアグループも活動をやめたことが発表されていて、プーチン政権によるロシア国内でのプリゴジン氏の影響力を排除する動きが強まっています。

ゼレンスキー大統領 スペイン首相と会談

ゼレンスキー大統領は1日、7月からEU=ヨーロッパ連合の議長国をつとめるスペインのサンチェス首相と首都キーウで会談しました。

そして、共同会見でゼレンスキー大統領はロシア軍が占拠するザポリージャ原子力発電所について「ロシア側が施設に局所的な爆発を引き起こす準備をしていて、深刻な脅威だ」と述べ、強い懸念を示しました。

一方、ゼレンスキー大統領は、ウクライナが求めるF16戦闘機の供与などを巡り「ウクライナ軍のパイロットの訓練を開始することで合意している。しかしスケジュールがまだ決まっておらず、一部のパートナーは時間がかかりすぎている。理由はわからない」などと訴えました。

ウクライナ軍の総司令官「弾薬など供与が追いついていない」

ウクライナ軍のザルジニー総司令官は6月30日付けのアメリカの有力紙ワシントン・ポストのインタビューで、反転攻勢が当初の想定よりも遅れているなどと指摘されていることについて「これはショーではない。毎日多くの血が流れている」と不満を示したうえで、兵器や弾薬などの供与が追いついていないと訴えたとしています。

ドニプロ川東岸で激しい攻防続く

イギリス国防省は1日、さらに南部ヘルソン州でもウクライナ軍が、6月下旬からドニプロ川を渡り、ロシア側が支配する東岸にある拠点の橋の近くに部隊を送り込んでいると指摘しました。

これに対し、ロシア国防省は1日、この地域のウクライナ軍を撃退したと主張し、激しい攻防が続いているとみられます。